ご挨拶

管理者  糟谷眞弓

住み慣れた我が家や地域で「私らしく生きる」を実現するために、在宅看護センター岡崎 氣楽里を開業いたしました。長年の病院と老人ホームでの勤務経験ののち、訪問看護ステーションを起業するために「日本財団在宅看護センター起業家育成事業」の研修を受講し、起業を通して地域づくりと社会貢献をしていくことを学んでまいりました。「支援する人も支援される人も輝くことができる」を理念に地域の保健・医療・福祉サービスに密着した活動を展開していく所存です。

 

在宅看護は、私自身が最も魅力を感じる分野です。看護師の仕事は現場によっても時代によっても変わりますが、私は、病院で看護師として勤務していくうちに、訪問看護にこそ看護の神髄があると感じるようになりました。病院での看護は、医師の指示に従うことが前提です。患者の爪切りさえ自分の判断では行うことができません。医師の指示をこなすことが本来の看護なのだろうかという疑問が膨らんでいく一方、多くの患者や両親、義父母の老いや死を通して退院後の生活を支える看護や介護の必要性をひしひしと感じるようになりました。介護制度の知識が十分ではなかったため、介護制度について学び、介護支援専門員の資格も取得しました。「個性のある人を生活人に戻すことをデザインするのが訪問看護である」という言葉に強く共感し、この分野こそ看護師の能力を最も発揮できるやりがいのある分野だと確信するに至りました。もちろん、困難も多いと思いますが、患者や家族と真剣に向き合い千差万別の問題に立ち向かっていくことに大きな魅力を感じます。利用者に安心を与え、かつ、働く看護師が看護の喜びと楽しさを感じる事業所を運営していくことが私の目標です。